今年のおもちゃと来年のおもちゃ

明日はサンクスギビングです。サンクスギビングは日本のお正月に似ています。家族が集まりおせち料理ならぬサンクスギビングディナーでターキーなどを食べ、テレビでフットボールを見たりショッピングに出かけたり。サンクスギビングの翌日はブラックフライデーとよばれ、１２月に控えたクリスマスやユダヤ教のハヌカ向けのプレゼント商戦が始まります。おもちゃの宣伝もこの時期よく見かけます。

　数週前から話題になっているおもちゃにスペインのベルホワン社が制作したBreastfeeding doll（おっぱい人形）があります。子どもがセンサーのついたホルタートップを着てこの人形を胸の近くに抱き寄せると「チュッチュッ」と音を立てるというもの。幾つかのニュースで取り上げられ、「これは子供の教育によい。」「こんなリアルなおもちゃは子供に与えたくない。」と賛否両論の意見が紹介されました。参考までにCBSロサンゼルスの記事と映像はこちら。

　子供が人形を赤ちゃんに見立てて遊ぶことはよくあります。お母さんが赤ちゃんに授乳する姿を見て、お姉ちゃんやお兄ちゃんが自分の人形やぬいぐるみで授乳の真似をすることもあります。このおっぱい人形は母乳育児を促進し子供への教育目的で作られたそうですが、お母さんが赤ちゃんに授乳している姿を直接見るだけで自然と子供の教育になると思うのは私だけでしょうか。ヨーロッパでは人気があるというこの人形はアメリカでは店舗販売されていませんが、このホリデーシーズンにどのくらい売れるでしょうか。

　話は変わりますが、サンフランシスコにトイトーク社（ToyTalk）という会社があります。トイトーク社の創業者であるオーレン・ジェイコブ氏は、ピクサー社のテクニカルディレクターとしてニモやトイストーリー２の制作に加わりました。iPadを組み合わせてぬいぐるみが子供と対話するという映画か夢のような世界を実現しようとしています。トイトーク社のイメージ映像はこちら。イメージ映像自体が映画の予告編のようで、本編がどうなるのかわくわくします。

　来年のホリデーシーズンにはどんなおもちゃが出てくるのでしょう。
　それではみなさま、ハッピーサンクスギビング！