アラブ首長国連邦(UAE)で母乳育児が必須条項として法令化されました。
法令化された背景には、赤ちゃんの健康のためには母乳が優れていること、母乳育児によって母子の絆が強まることが研究で明らかになる一方、人工乳の普及が進み母乳育児率が減少している現状があります。
アラブ首長国連邦では、子どもの基本的人権保護法の制定をめざし、子どもの安全、健康、教育に関する議論が続けられていました。この中に、赤ちゃんは2年間母乳育児で育つ権利がある、という条項が加わったのです。コーランに「母親は子どもを2年間授乳して構わない」という記述があったことも後押しとなりました。
この法律は全ての子どもの人権を守るために、母親がいない子ども達も「もらい乳」で母乳をもらう権利がある、と書かれています。(「もらい乳」とは母親以外の母乳のこと)
法令化を進めた連邦国民評議会(FNC:Federal National Council)議員の中には、これは子どもの権利として定めた条項であり、母乳育児は母親の選択肢の一つではなく義務である。と発言した人がいます。
国をあげて母乳育児を応援するのはよいと思うのですが、このニュースを見て首を傾げました。義務、もらい乳、2年間というのは厳しいなぁ、と。
アラブ首長国連邦のドバイでは、近年の母乳育児の平均期間は6〜8ヶ月と言われています。これを2年にしようというのですから、法律自体よりも法律にあわせて今後制度がどう変わるかに興味がわきます。
母乳育児期間が短いのは、病院やコミュニティの母乳育児指導や支援が不足しているためであり、現状を変えるために必要なのは法令ではなく、専門家や支援体制の充実化だろうとコメントする人がいましたが、法令を遵守するために今後支援制度が整っていくとも考えられます。
100年前に比べて母乳育児率が減っている中で母乳が見直されているのは、アメリカはじめ世界全般でも同様です。アメリカでもラクテーションコンサルタントにかかる費用や搾乳器の購入が保険対象になるなど母乳育児を支援する体制が進んでいます。今後どのように発展し、数字にあらわれていくか注目したいと思います。
法令化された背景には、赤ちゃんの健康のためには母乳が優れていること、母乳育児によって母子の絆が強まることが研究で明らかになる一方、人工乳の普及が進み母乳育児率が減少している現状があります。
アラブ首長国連邦では、子どもの基本的人権保護法の制定をめざし、子どもの安全、健康、教育に関する議論が続けられていました。この中に、赤ちゃんは2年間母乳育児で育つ権利がある、という条項が加わったのです。コーランに「母親は子どもを2年間授乳して構わない」という記述があったことも後押しとなりました。
この法律は全ての子どもの人権を守るために、母親がいない子ども達も「もらい乳」で母乳をもらう権利がある、と書かれています。(「もらい乳」とは母親以外の母乳のこと)
法令化を進めた連邦国民評議会(FNC:Federal National Council)議員の中には、これは子どもの権利として定めた条項であり、母乳育児は母親の選択肢の一つではなく義務である。と発言した人がいます。
国をあげて母乳育児を応援するのはよいと思うのですが、このニュースを見て首を傾げました。義務、もらい乳、2年間というのは厳しいなぁ、と。
アラブ首長国連邦のドバイでは、近年の母乳育児の平均期間は6〜8ヶ月と言われています。これを2年にしようというのですから、法律自体よりも法律にあわせて今後制度がどう変わるかに興味がわきます。
母乳育児期間が短いのは、病院やコミュニティの母乳育児指導や支援が不足しているためであり、現状を変えるために必要なのは法令ではなく、専門家や支援体制の充実化だろうとコメントする人がいましたが、法令を遵守するために今後支援制度が整っていくとも考えられます。
100年前に比べて母乳育児率が減っている中で母乳が見直されているのは、アメリカはじめ世界全般でも同様です。アメリカでもラクテーションコンサルタントにかかる費用や搾乳器の購入が保険対象になるなど母乳育児を支援する体制が進んでいます。今後どのように発展し、数字にあらわれていくか注目したいと思います。